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令和4年度決算の概要(一般会計)
令和4年度の実質収支額
令和4年度の実質収支額は26億5,425万円の黒字に
令和4年度一般会計の決算額を見ると、歳入は前年度比4.6%増の737億5,216万円、歳出は前年度比5.6%増の705億3,902万円です。歳入決算額から歳出決算額を差し引いた額は32億1,314万円となり、翌年度に繰り越した事業に充てる財源5億5,889万円を除く実質収支額は26億5,425万円の黒字となりました。
決算の特徴としては、東八千代調理場の整備、上下水道局庁舎の移転先となる本庁舎第二別館の増改築工事、八千代市児童発達支援センター・すてっぷ21大和田複合施設の建設工事等やワクチン接種をはじめ、子育て世帯や住民税非課税世帯等を対象とした特別給付金の給付等の新型コロナウイルス感染症対策、水道料金軽減支援等の原油価格・物価高騰対策の実施に伴い歳出額が増加しました。
また、市には年度間の財源不均衡の調整や災害に備えるための財政調整基金と、特定目的のための基金がありますが、これらの基金残高は前年度に比べ9.9%増の86億9,983万円(財政調整基金は32億22万円)となりました。地方財政法第7条第1項により、剰余金のうち1/2以上の金額を基金へ積立または地方債の繰上げ償還の財源へ充てなければならないとされており、剰余金26億5,425万円のうち13億3,000万円を財政調整基金に積み立て、残額については5年度に繰り越しました。
一人当たりの市税と支出額及び歳出の内訳
一人当たりの市税は14万9,184円
歳入の41.4%を占める市税は、一人当たりに換算すると14万9,184円で、前年度に比べ3,920円増えました。一般会計歳出総額から見た市民一人当たりの決算額は34万4,399円で、前年度に比べ1万6,183円増えました。
(令和5年3月31日現在の人口で算出)
借入金の残高について
借入金の残高は前年度比5.8%減の423億5,540万円
道路や学校、公園などの施設は、建設する年だけでなく、次の世代も使い続けます。そのため、市債を発行し国や銀行などから借り入れすることで、公共施設を建設するときの市民だけが建設費を負担するのではなく、将来にわたって負担を分割し、世代間の公平を図っています。
借入金の残高は前年度に比べ25億9,591万円(5.8%)減の423億5,540万円となりました。市民一人当たりに換算すると20万6,795円の借金があることになり、前年度に比べ14,070円減りました。
債務負担行為について
債務負担行為支出予定額は7.7%減の191億8,431万円
債務負担行為は、複数年度にわたる契約などで将来にわたる支払いの約束をする行為です。内容や期間、限度額について議会の議決が必要になります。年度末の債務負担行為支出予定額は前年度に比べ16億430万円(7.7%)減の191億8,431万円となりました。市民一人当たりに換算すると9万3,665円となり、前年度に比べ8,478円減りました。
経常収支比率
経常収支比率は95.0%に
地方税のように、使い道が限定されず、毎年度経常的に収入される財源(経常一般財源)に対して、人件費・公債費や扶助費などの義務的経費のほか、物件費の一部など、毎年度経常的に支出される経費(経常的経費)が占める割合を経常収支比率といいます。
この比率が高いほど、財政的なゆとりがなくなり、投資的経費や新たな住民要望に使える財源が少なくなります。市の令和4年度の経常収支比率は、物件費、人件費、繰出金などの増加により対前年度比2.8ポイント増の95.0%と上昇し、県内市平均よりも高い状況です。