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感染性胃腸炎に注意しましょう

ページID:0002995 更新日:2024年1月30日更新 印刷ページ表示

 感染性胃腸炎とは、ウイルス(ノロウイルス、サポウイルス、ロタウイルスなど)や細菌の感染により引き起こされる病気です。サポウイルスは、特に乳幼児の感染性胃腸炎の原因となるウイルスの1つで、ノロウイルスと同様に嘔吐や下痢などの症状が出ます。2024年1月に、千葉県内の障害者施設でノロウイルスによる感染性胃腸炎の集団発生事例が報告されています。2022年には、サポウイルスによる感染性胃腸炎の集団発生事例が報告されました。また、例年ノロウイルスやサポウイルスによる感染性胃腸炎の流行が11月~2月にピークとなることから、感染性胃腸炎に感染しないよう、感染対策を行うことが大切です。​

感染経路について

 ノロウイルスやサポウイルスの感染は主に経口感染(口から体内に入る感染)であり、次のような感染経路があると考えられています。

  • ウイルスに汚染されていた二枚貝を、生あるいは十分に加熱しないで食べた場合
  • 調理台や調理器具がウイルスに汚染されていたり、ウイルスに感染した人が食品を取り扱うことにより、汚染された食品を食べた場合
  • 感染者を看病したり、患者の嘔吐物、便などから人の手などを介して二次感染した場合

症状について(ノロウイルス感染症・サポウイルス感染症)

  • 潜伏期間:24時間~48時間
  • 主症状:吐き気・嘔吐・下痢 (腹痛・頭痛・発熱を伴うこともある)

       通常、これらの症状が1~2日続いた後、治癒し後遺症もありません。
       また、感染しても発症しない場合や軽い風邪のような症状の場合もあります。
       乳幼児や高齢者は、嘔吐物を吸い込むことによる肺炎や窒息にも注意が必要です。
       ※ウイルスは症状が消失した後も、1~2週間程、感染者の便中に排出されるため、二次感染に注意が必要です。

感染予防のポイント

 現在、ノロウイルスやサポウイルスによる感染性胃腸炎に使用可能なワクチンはありません。​

  • 日頃から食事の前や調理の前、トイレの後などには、必ず石けんを使って、手を十分に洗いましょう。※現在新型コロナウイルス感染症の感染予防策としてアルコール消毒液(消毒用エタノール)による手指消毒が勧められていますが、ノロウイルス等には効果が期待できないとされているため、手洗いを行うことが大切です。
  • 食品中のウイルスは加熱により感染性をなくすことができます。食品の中心温度が85℃~90℃となるように、90秒以上しっかり熱を通して食べましょう。
  • 嘔吐や下痢などの症状がある人は、食品を取り扱う作業を控えましょう。

手洗い

感染性胃腸炎(ノロウイルス等)にかかってしまったら…?

​治療について

  • 現在、ノロウイルスやサポウイルスに効果のある抗ウイルス剤はありません。このため、通常、対症療法が行われます。
  • 特に、体力の弱い乳幼児、高齢者は、脱水症状を起こしたり、体力を消耗したりしないように、水分と栄養の補給を充分に行いましょう。脱水症状がひどい場合には、病院で輸液を行うなどの治療が必要になります。
  • 下痢止めの薬は病気の回復を遅らせることがあるので、使用しないことが望ましいでしょう。

二次感染の予防について~感染を広げないために~

食器・環境・衣服などの消毒方法

◎感染者が使ったり、嘔吐物や便が付いたものは、他のものと分けて洗浄・消毒しましょう。

  • カーテン、衣類、ドアノブなどは、家庭用の次亜塩素酸ナトリウムを含む塩素系漂白剤(以下塩素系漂白剤)で消毒しましょう。※次亜塩素酸ナトリウムは、金属腐食性があるので、消毒後の薬剤の拭き取りを十分にするように注意してください。
  • 食器は、食後すぐに塩素系漂白剤に十分浸し、消毒しましょう。
  • 嘔吐物等が付いた衣服やリネン類等は、洗剤を入れた水の中で静かにもみ洗いしましょう。下洗い後、85℃で1分間以上の熱水洗濯や塩素系漂白剤での消毒が有効です。​

嘔吐物などの処理方法

◎ウイルスは、乾燥すると空気中に漂い、口に入って感染することがあるため、以下のような方法で、嘔吐物等を速やかに処理し、十分に換気を行いましょう。

  1. 汚物を処理する際は、使い捨てのマスクと手袋、ガウン(エプロン)を着用します。
  2. 汚物をペーパータオル等で静かに拭き取ります。
  3. 拭き取った後は、塩素系漂白剤で拭き取り、水拭きします。
  4. 拭き取った汚物や手袋、ペーパータオル等は、ビニール袋に密閉して廃棄します。この際、できればビニール袋の中で塩素系漂白剤(0.1%濃度)に浸すことが望ましいとされています。
  5. 処理後は、しっかりと手を洗います。

嘔吐物処理

​家庭用塩素系漂白剤の希釈方法

【例】市販の塩素系漂白剤(濃度6%)の場合 (ペットボトルキャップ1杯約5mL)
使用目的 出来上がる
消毒液の
塩素濃度
漂白剤の量 水の量
食器、カーテンなどの
消毒拭き取り
0.02%
(200ppm)
ペットボトルキャップ 1/3杯 500mL
ペットボトルキャップ 1杯 1.5L
嘔吐物などの廃棄
(袋の中で廃棄物を浸す)
0.1%
(1000ppm)
ペットボトルキャップ 1杯+2/3杯 500mL
ペットボトルキャップ 5杯 1.5L

・製品ごとに濃度が異なるので、表示をしっかり確認しましょう。
・市販の漂白剤は使用期限内のものを使用してください。
・嘔吐物などの酸性のものに直接原液をかけると、有毒ガスが発生することがありますので、必ず「使用上の注意」をよく確認してから使用してください。

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