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食中毒を予防しましょう
千葉県は、6月1日に食中毒注意報を発令しました。
<食中毒注意報の発令期間>
令和7年6月1日~令和7年9月30日
食中毒とは、原因となる細菌やウイルスが食べ物に付着し、体内に侵入することで、腹痛や発熱、吐き気、下痢などの症状を引き起こします。
気温が高くなるこの季節は、細菌の活動が活発になり、細菌を原因とする食中毒が多く発生する季節です。特に、肉の生食、加熱不足によるカンピロバクター、サルモネラ属菌、腸管出血性大腸菌O157などの食中毒や、生の魚介類を原因食品とする腸炎ビブリオによる食中毒に注意が必要です。
食中毒予防の3原則は「細菌を付けない・細菌を増やさない・細菌をやっつける」です。
次のことに注意して、食中毒を防ぎましょう。
細菌を付けない
- こまめに手を洗いましょう。
食中毒予防の第一歩は手洗いです。石けんやハンドソープを使って、指先から手首まで丁寧な手洗いの習慣をつけましょう。
手洗いをするタイミング:調理の前後、調理中(生の肉や魚などを触った後、サラダなどの生で食べる食材を触る前)、食事の前、トイレやおむつ交換の後、外出や掃除をした後、咳やくしゃみ・鼻をかんだ後、ペットと触れ合った後など
- 生肉や生魚から出ることがあるドリップと呼ばれる汁は、他の食材に細菌などを付着させる可能性があります。汁が他の食材に付かないように、ビニール袋に入れて保管するなど、食材は適切な方法で保管しましょう。
- まな板、菜箸、トングなどは用途別(肉・魚用、野菜用、生で食べる食材用など)に使い分けましょう。また、生肉には食中毒の原因菌が付いていることがあります。焼肉をするときは、生肉を扱う箸と食べる箸を使い分けましょう。
- おにぎりや手巻き寿司を作るときは、ラップや調理用手袋を使用し、直接手が触れないようにしましょう。
細菌を増やさない
- 素早く調理をして、早めに食べ切るようにしましょう。
- 冷蔵庫や冷凍庫の温度の管理をしましょう(冷蔵庫は10℃以下に、冷凍庫は-15℃以下に保つのが目安)。温度確認ができない場合は、食材は全体の7割程度に入れ、詰め込みすぎないようにしましょう。また、冷蔵庫や冷凍庫の開閉は最小限にとどめ、庫内の温度が上がるのを避けましょう。
- 調理前の食品や調理後の食品を室温に長く放置するのは避け、冷蔵庫などで保管しましょう。
- 冷凍した食材を自然解凍すると、解凍までに時間がかかり、細菌などが増殖するおそれがあります。解凍するときは、冷蔵庫の中で解凍するか、電子レンジや流水を用いて短時間に解凍しましょう。
- テイクアウトや出前料理は、常温で放置せず、届いたら早めに食べましょう。
細菌をやっつける
- 肉や魚など加熱する食品は、中心部まで十分に加熱しましょう。
- 肉や魚など生ものを扱った調理器具類はよく洗い、その都度、熱湯や塩素消毒剤などで消毒しましょう。
- 食後の食器や調理器具を長時間シンクで水に浸した場合、細菌などが繁殖する可能性があるため、できるだけ早く洗いましょう。また、シンクの中や三角コーナーなども食器用とは別のスポンジ等でこまめに洗い、キッチン全体を清潔に保ちましょう。