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第2回「思春期は大人になるための通り道~元保健室の先生から見た子どもたち~」
思春期は大人になるための通り道 ~元保健室の先生から見た子どもたち~
令和4年度第2回家庭教育講演会を開催しました。
- 日時 10月20日(木曜日)午後1時~2時30分
- 場所 総合生涯学習プラザ 2階 多目的ホール
- 講師 清水 洋子 氏(千葉県スクールソーシャルワーカー)
- 対象 思春期の子及び思春期を控えた子の保護者、その他家庭教育に関心のある人
- 参加者 42人(当日欠席者を含む)
受付の様子(新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止対応)
今回の講演会も、新型コロナウイルス感染症拡大防止のガイドラインに沿って開催しました。
長年、八千代市と習志野市の小・中学校で養護教諭(保健室の先生)をされ、現在は、千葉県スクールソーシャルワーカーをされている清水洋子先生を講師にお迎えし、「思春期は大人になるための通り道 ~元保健室の先生から見た子どもたち~」をテーマにお話を伺いました。
なお、今回は講演時間を前回よりも30分多くして、質疑応答の時間をとることもできました。
また、今後の家庭教育講演会で聴きたいテーマについてアンケートで伺ったところ
・良い親子関係の築き方、子どもの褒め方・叱り方、感情コントロールの仕方
・生きる力
・思春期、心の発達
についての希望が多いことがわかりました。
来年度も皆様のお役に立てるような講演会が開催できるように努めます。
講演会の様子
参加者の感想(抜粋)
- これまでの経験から実際のお子さんの事例が多く聞けて、説得力がありとても参考になりました。
- 講演の内容も勉強になりましたが、質疑応答の内容が具体的で分かりやすかったです。
- 思春期の子との関わりは難しく、家族で距離が近いからこそ見えづらいことも多いです。
- 今日のお話はとても参考になりました。発達段階を踏まえ、父として母としての役割を持ちながら楽しく子どもと過ごしていきたいと思います。親子だからこそ難しいこともあると聞き、逃げる訳ではなく、うまく第三者の力も借りながら子育てを楽しみたいと思います。
- 子どものことを信頼する!ということが心に響きました。とても難しいと思いますが、実践していこうと思います。また、子供の反抗は、その子にとっての経験という捉え方がとても良いと思いました。
- 小学生の子どもですが、反抗期が始まりだしていて、言い返す言葉に対して怒り返して黙らせてしまっていましたが、子どもなりの表現なのだと思い、受け止めてあげようと思いました。
- バスケットボール部の子のエピソードが印象に残りました。「バスケットは好きなんだね」(「だからこうしよう」とは言わない)親としては、つい余計なことを言ってしまう。ここまででコメントを止めれば、あとは子ども自身が考えて答えを出すんですよね。自分にもこういう姿勢が必要だと痛感しました。中学生と長年お付き合いしてきた先生だけに、本当にどのエピソードも受け答えが素敵でした。今後は、こういう受け答えの事例をいろいろ伺いたいと思います。
- 「死にたい」という言葉の例を取り上げてもらい、マイナスのような言葉がプラスになりたいための言葉であること、その言葉を出すのは表現できる力があるという、ある意味良いことであると分かり、とてもためになりました。
- 自分を好きになる子どもを育てていけるように頑張ります。子どもへの勉強の促し方も参考になりました。
- 自分を好きになることは大切、と大人になった今痛感しています。自分のいいところを見つけ、自信をつけて強く生きてほしいと思います。表現できるのはいいことと分かり、少し気が楽になりました。
- 来るべきその日が今日なのか、1年後なのかはわかりませんが、小さなヒントがたくさんひろえたと思います。時には一緒に悩み、時には人生の先輩として、子どもが生きていくためのヒントを渡せたらと思います。
- 最近反抗期かな、と思う子どもの言動があり、どのように関わっていくのがよいのか考えているところだったので、とても参考になりました。家族として、説得や説明ではなく、寄り添うことを念頭に子どもを理解できるように関わり、子育てしたいと思いました。
- 毎日の日常の中で、子どものことを思っているのが裏目に出ているなと感じることが多かったのですが、お話を聞いて腑に落ちる言葉がいくつもありました。これからの毎日、振り返りながら子どもと向き合っていきたいと思います。
- 子どもの立場に立って、考え、選んだ言葉を掛けたい。人の温かい声掛けが人を育て助けると確信しました。清水先生の真心、温かさをお話の中の随所に感じました。