本文
第1回「コロナ禍の今だからこそ必要な『楽観性』を獲得する方法~『脳』と『腸』から楽観性がうまれる?!~」
コロナ禍の今だからこそ必要な「楽観性」を獲得する方法 ~「脳」と「腸」から楽観性がうまれる?!~
令和3年度第1回家庭教育講演会を開催しました。
- 日時 6月30日(水曜日)午後1時~2時
- 場所 総合生涯学習プラザ 2階 多目的ホール
- 講師 鳥居 徹也 氏(夏見台幼稚園・保育園園主 夏見台幼稚園園長兼任)
- 対象 就学前から小学生の子を持つ保護者、その他家庭教育に関心のある人
- 参加者 40人(当日欠席者を含む)
会場図(新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止対応)
今年度第1回目の家庭教育講演会は、新型コロナウィルス感染症感染拡大防止のガイドラインに沿って、開催されました。
今回は、夏見台幼稚園・保育園園主(夏見台幼稚園園長兼任)鳥居徹也先生をお招きし、「コロナ禍の今だからこそ必要な『楽観性』を獲得する方法 ~『脳』と『腸』から楽観性がうまれる?!~」をテーマに、自己肯定感を高めるための方法についてご講演いただきました。
まず、自己肯定感を高める原動力となるのが「楽観性」であるということについて、お話をお聴きしました。
「成績不振は能力不足からくるのではない。自分を悲観的にみる習慣からきているのだ。」(セリグマン博士)・「トラブルを限定的にとらえること(“ネガティブ”を引きずらない)が成功の秘訣である。」(松井秀喜氏のスランプ時のコメントの例など)・「自分は運がいいと思っている人は、目の前にチャンスが来たことを見逃さないでキャッチできる。」(ワイズマン博士)など、様々な角度から「楽観性」の大切さを説かれ、物事をポジティブにとらえる習慣をつける方法の一つとして、その日の良かったことを見つけて「三行日記・三行メール」を書いてみることを提案されました。この「楽観性」を獲得する方法として、実は、「私たちの脳は腸内細菌に操られている」ことがわかってきたという最近の研究をもとに、「自分が主体的に食べ物を変えることで腸内環境が変わり、それによって脳への指令を変えることができる。その結果、行動を変えることが出来るのです!」という“図式”を学び、会場では熱心に頷いたりメモを取る姿が多く見受けられました。その後、食育の知見を交えて、セロトニン(幸せホルモン)を増やす方法を具体的に紹介され(食物繊維や海藻・納豆など)、参加された皆さんにとって、得ることの多い講演会となりました。
鳥居徹也氏 講演会の様子
参加者の感想(抜粋)
講演後にいただいたアンケートからも、皆さんがそれぞれ子育てのために役立つ多くのヒントを得てくださったことが伝わってきます。一部をご紹介します。
- 子供がまさにポジティブな時とネガティブな時の集中力・勉強の出来が違って、先生のお話を伺ってなるほどと思いました。
- ポジティブシンキングが良い方向に行くということは言われて知っていましたが、なぜだろうと感じていました。自分の心の中の気持ちが対コミュニケーションにも表れ、幸運のアンテナをキャッチしやすくなると具体的にわかり,子供とのコミュニケーションもポジティブな話し方を心がけたいと思います。
- 大人の少しの意識の変化で子供たちの成長の手助けができることを知りました。今日から意識してポジティブに、また腸内細菌についても意識して生活していきたいと思いました。
- いつも頭の中のつぶやきから変えていくことが楽観性につながることが分かりました。三行日記・三行メール、続けていきたいです。日々の飲み物も水・お茶中心に、食べ物も食物繊維をなるべくとっていきたいと思いました。
- とても興味深い内容で、今後の生活や育児に役立てたいと思いました。腸と脳、楽観性が、コロナ禍の今、とても大事なことだと改めて感じました。もっと聴講したいと思いました。
- 限られた60分の中でたくさんのエッセンスを効率的に盛り込んでいて、とても有意義でした。トラブルを限定(一次的)して切り替えるということはとても参考になりました。とても分かりやすい講義でありがとうございました。
- 本当に勉強になりました。子供は自己肯定感がとても低くいつも「どうせ」と繰り返しています。母親のマネだとは思わず、反省です。甘いものをあげすぎていたように思います。お茶にします。
- 日々のささいな楽しかったこと、良かったことも、忙しく生活しているうちに忘れてしまい、もったいないと思っていたので、具体的な良いことを3つ書く三行日記を是非やってみようと思っています。離れて住む長男とも3行の良かったことメールを交換して楽観的思考を維持したいと思います。スポーツ選手の発言を紹介されたりしてとても分かりやすく、参加して良かったです。納豆・めかぶ、食べます。