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【開催結果】令和第6年度1回家庭教育講演会「子どもを理解する視点を広げよう~感覚統合・心の理論~」
子どもを理解する視点を広げよう ~感覚統合・心の理論~
令和6年度第1回家庭教育講演会を開催しました。
- 日時 6月27日(木曜日)午後1時~2時30分
- 場所 セントラルスポーツ生涯学習プラザ(総合生涯学習プラザ) 2階 多目的ホール
- 講師 早川 淳子 氏(市川市・八千代市・船橋市巡回相談員、臨床発達心理士)
- 対象 小中学生を子育てしている保護者、その他家庭教育に関心のある人
- 参加者 60人(当日欠席者を含む)
講演会の様子
6月27日、市川市・八千代市・船橋市巡回相談員、臨床発達心理士としてご活躍されている早川淳子氏を講師にお迎えして、第1回家庭教育講演会が開催されました。
夢中で子育てをしているとき、子供の理解しがたい行動や言動に不安や心配を持つことがあります。
また、対応のしかたに悩み戸惑うことも多いかと思います。そんな時に子供の体の中で起こっているであろう心や体の発達を示し、子供の行動への理解が深められるように話されました。
脳の中に流れ込んでくる様々な感覚情報を「交通整理する」脳の働きである『感覚統合』についての発達や、相手の立場になって考えられていく『心の理論』の段階や発達中の状態の理解、それに伴う対応のしかたを、具体例を挙げてわかりやすくお話しくださいました。
参加者からは、「多くの子が発達段階に現れる理解しがたい行動や言動が、理論的に起こっている状態を理解することで、子供に対して心にゆとりをもって接していけそう」という感想が多く語られ、もっと話を聞きたいという前向きな姿勢が生まれた講演会でした。
最後に、子供の感覚を育てていくのに参考となる書籍等の紹介をしていただき、講演会は無事終了しました。
参加者の感想(抜粋)
講演後にいただいたアンケートからも、皆さんがそれぞれ子育てのために役立つ多くのヒントを得てくださったことが伝わってきます。一部をご紹介します。
- 幼少期の感覚体験がとても重要であることが理解できました。
- 感覚統合につながる遊びや机、いすの高さなどの環境作りについての話がわかりやすかったです。関わり方などに生かしていきたいです。もっと詳しく知りたくなりました。
- 感覚統合が進むことで自分の体を知り、その次が他者を知ろうとする方向になると、受け入れる体制が整うことが学べました。また、幼児期に五感を使ってよく遊ぶことが豊かになると言いますが、あらためてその重要性を認識しました。
- 子供が、姿勢を保てないことや運動が苦手なこと等、前庭覚や固有覚が関係しているのかと気づきました。
- 先生のお話を聞いて息子は中心視が充分に育っていないのではと感じました。小学生になり、外遊びよりもゲーム等を好むようになりましたが、休日は体を動かす遊びをともにしていこうと思いました。
- 我が子への指示や声かけを、短く伝えるようにしていますが、それでも本人にとって困難を抱えている(本人は気付いていない)と思うので、早川先生のお話にあったように、私(母)の関わり方も、もう少し詳しく伝えたいと思います。目の訓練もさせたいと思いました。お互いのために(親も子も)情動の振れ幅を大きくしないように、言葉かけしていきます。
- 心の理論について参考になり、コミック会話も取り入れようと思いました。
- 子供の発達を知り、対応を知ることで、家庭でトラブルになった時なども心にゆとりを持って対応できるなと感じました。
- 毎日子供に対して「どうして何度言ってもできないのか」と不安に思っていた事に対して、具体的に対応する方法や考え方を知ることができました。