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企画展「病をのりこえて 死とまじないと八千代の人々」
病と死の歴史を振り返るとともに、コロナ後の世界をどう生きていくのかを考えます。
展示期間
令和7年7月19日(土曜日)~10月13日(月曜日・祝日)
趣旨
新型コロナウイルスの感染症法上の位置づけが5類に移行したことで、様々な制限が緩和され、これまでの日常が戻りつつあります。しかし、コロナウイルスなどの感染症の危険性は、決して消えたわけではありません。むしろ、過去の世界的パンデミックの記録を振り返れば、これから数十年や、あるいは一世紀という単位で感染は続くかもしれません。こうした中で、病気や死への恐怖が、高まってきているように思えます。
本企画展では、コロナウイルスの流行を踏まえ、過去に人々を襲った病気と、その対策を取り上げます。また、病や死について物語る資料や記録、信仰に関わる八千代市内外の資料を展示いたします。病の歴史を振り返るとともに、いわゆる"コロナ後"の世界をどう生きていくのかを考えていくきっかけになれば幸いです。
展示構成
1 はじめに
コロナ禍を取り上げ、現代の人々と病の関係を再確認します。
2 古代・中世の病一死への恐れとまじない一
医学がまだ発達しておらず、病気や死が身近だった時代です。市内で出土した考古資料を主に取り上げ、いにしえの人々が、死とどう向き合ったのかを紐解きます。
3 近世・近現代の病一病を乗り越えるために一
近世は、病を避けるまじないが社会に広まりました。一方で、病を防ぐ手段として、西洋医学や予防接種が社会に広まると、病気に対する考え方も変化していきます。近代以降は、様々な伝染病に対する政府の対策や、人々の対応に関する資料を紹介します。
4 民俗資料からみる病一生活に結びつく病除け一
医療が進歩した現在でも、人々が受け継いできた伝統行事や祭の中には、病にかからないように、という願いを込めたものが多く伝わっています。人々が受け継いできた思いに触れ、理解を深めます。
5 おわリに一過去は語りかける一
コロナ禍における人々のまじないに触れます。
関連行事
展示解説会
日時 令和7年7月27日、8月31日、9月21日(いずれも日曜日) 各回14時~(30分程度)
場所 企画展示室
備考 予約不要
第2回やち博講座「一病息災~病を恐れ、病と生きる~」
日時 8月24日(日曜日)13時30分~15時
会場 学習室
講師 館職員
申込 8月1日(金曜日)より募集開始(詳細は広報やちよとホームページでお知らせ予定)
ロビーイベント
7月19日(土曜日)~10月13日(月曜日・祝日)
『アマビエやっちで病除け!』
コロナ禍において社会に広まった妖怪「アマビエ」を模したやっちのぬりえで病気をふきとばそう!
8月9日(土曜日)~10月13日(月曜日・祝日)
『読みとく!病気の治し方』
古い史料に、病気やわざわいを防ぐおまじないや、病気になったときの手当ての仕方が紹介されています。どんな内容が書かれているでしようか。