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応急手当の方法

ページID:0004969 更新日:2023年4月24日更新 印刷ページ表示

出血への対応(止血方法)

直接圧迫止血法 直接圧迫止血法:出血部位をガーゼやタオル等で直接圧迫する方法で、止血の基本方法です。

  1. 出血部位を確認します。
  2. きれいなガーゼやタオル等を重ねて出血部位に当て、その上から手で圧迫します。
  3. 出血が続く場合は、さらにタオル等を重ねて体重を乗せながら圧迫を続けます。

※ 手当を行うときは血液に触れないよう、できるだけビニール手袋やビニール袋の使用をお勧めします。

熱傷(やけど)の対応

 やけどは、高温の物質が皮膚に触れた場合に起こるほか、湯たんぽ等の低温の物が長時間触れて起こる場合や、塩酸などの化学物質で起こる場合もあります。

  1. すぐに流水等で冷やす。
  2. 広範囲の水ぶくれになったときは、できるだけ早く医療機関を受診する。

※ 衣服を着ている場合は脱がさず、衣服ごと冷やします。
※ 小児や高齢者の方は、比較的小範囲のやけどでも命にかかわる場合もあるので注意します。
※ 広い範囲にやけどをした場合は、体全体が冷えてしまう可能性があるので、冷却は10分以内にとどめます。

窒息への対応(気道異物の除去)

1.傷病者に反応(意識)がある場合

 傷病者に「喉が詰まったの?」と尋ね、声が出せず、うなずくようであれば窒息と判断し、ただちに行動しなければなりません。

  1. 119番通報を誰かに頼むとともに、ただちに以下の二つの方法を数回ずつ繰り返し、異物が取れるか、傷病者の反応がなくなるまで異物の除去を試みます。
  2. 傷病者が咳き(せき)をすることが可能であれば、できるだけ咳を続けさせます。咳ができれば、それが異物の除去にもっとも効果的です。

腹部突き上げ法

腹部突き上げ法(成人)

  • 傷病者を後ろから抱えるように腕を回します。
  • 片手で握りこぶしを作り、その親指側を傷病者のへそとみぞおちの間に当てます。
  • その手をもう一方の手で包むように握り、すばやく手前上方に向かって圧迫するように突き上げます。
    ※ 妊婦や乳児に行ってはいけません。

背部叩打法​

背部叩打法(成人)

  • 背中をたたきやすいように傷病者の横に回ります。
  • 手の付け根で肩甲骨(けんこうこつ)の間を力強く、何度も連続してたたきます。

※ 横になっている傷病者が自力で起き上がれない場合は、「背部叩打法」を行ないます。
※ 腹部突き上げ法と背部叩打法の両方を実施可能な状況で、どちらか一方を行なっても効果のない場合は、もう一方を試みます。
※ 腹部突き上げ法を行なった場合は、腹部の内臓をいためている可能性があるので、実施したことを救急隊に伝えてください。また、119番通報前に異物が取れた場合も、医師の診察を受けてください。

2.傷病者の反応(意識)がない場合

 反応がない場合は、あるいは最初は反応があって応急手当を行なっている途中に、ぐったりして反応がなくなった場合には、ただちに通常の心肺蘇生の手順を開始します。

  1. 助けを呼ぶことや、119番通報がまだ済んでいない場合は、ただちに助けを呼び、119番通報とAEDを手配します。
  2. 心肺蘇生を開始します。
  3. 心肺蘇生を行なっている途中で、口の中に異物が見えた場合は、異物を取り除きます。
  4. 口の中に異物が見えない場合は、異物を探すのに時間を費やすことはせずに、心肺蘇生を繰り返します。

3.乳児に対する気道異物除去の方法

  1. 気道異物による窒息と判断した場合は、ただちに119番通報を誰かに依頼し、異物除去を行なってください。
  2. 反応がある場合には、乳児に対しては「背部叩打法」と「胸部突き上げ法」を実施します。

背部叩打法

背部叩打法(乳児)​​

  • 救助者の片腕の上に乳児を「うつぶせ」に乗せます。
  • 手のひらで乳児の顔を支えながら、頭部が低くなるような姿勢にします。
  • もう一方の手の付け根で、背中の真ん中を異物が取れるか反応がなくなるまで強くたたきます。

胸部突き上げ法

胸部突き上げ法(乳児)

  • 救助者の片腕の上に乳児の背中を乗せます。
  • 手のひらで乳児の後頭部をしっかり支えながら、頭部が低くなるように「仰向け」にし、もう一方の手の指2本(中指・薬指)で、胸の真ん中を力強く数回連続して圧迫します。
    (乳児に対する心肺蘇生の胸部圧迫と同じ要領です)。

※ 背部叩打法と胸部突き上げ法を5回ずつ交互に行うと効果的です。
※ 反応がなくなった場合は、乳児に対する心肺蘇生の手順を開始します。救助者が一人の場合は、まず119番通報とAEDの手配を行い、通常の心肺蘇生を行なってください。

けいれんの対応

 けいれんしている傷病者は、発作中によるケガに注意しましょう。

  1. 安全な場所へ移動するか、障害となる物を移動させる。
  2. 発作後に反応がない状態が続けば、119番へ通報します。

 ※ 舌をかむことを予防する目的で、口の中に手や物を入れてはいけません。

 

e-カレッジ

 総務省消防庁の教材となります。

 学習用資料としてご活用ください。

https://www.fdma.go.jp/relocation/e-college/cat65/cat65/cat44/1-15.html<外部リンク>

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