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八千代台図書館・公民館合同主催講座「成長期のおやつについて考えよう~不足しがちな栄養素を補うおやつとは~」が開催されました
講座概要
開催日時 令和8年1月29日10時から11時30分
会 場 八千代台公民館研修室
講 師 八千代市子ども部母子保健課
管理栄養士
上田 真由美 主任栄養士
西川 恵美 主任栄養士
対象者 ・市内在住在勤の小学校高学年~中学生の子を持つ保護者
・テーマに関心のある方
参加人数 12人
会 場 八千代台公民館研修室
講 師 八千代市子ども部母子保健課
管理栄養士
上田 真由美 主任栄養士
西川 恵美 主任栄養士
対象者 ・市内在住在勤の小学校高学年~中学生の子を持つ保護者
・テーマに関心のある方
参加人数 12人


令和8年1月29日。この時期らしい寒さとカラッとした晴れ間のある日,世間では少しずつ渇水がささやかれ始めた頃合いでもありました。
今年度5回目の八千代台図書館・公民館合同主催講座は,昨年度大好評を博した食育講座の続編でもあります,「成長期のおやつについて考えよう~不足しがちな栄養素を補うおやつとは~」を開催いたしました。テーマの対象として想定した年齢層は,小学校高学年から中学生あたりまでの,自分でお小遣いを握りしめてコンビニエンスストアなどに出入りを始める年代の子でした。勿論当館の講座はいつもオールカマー。テーマに関心のある方のご参加も大歓迎です。
それはともかく,日ごろ子ども任せにすると,恐らく自然とスナック菓子や清涼飲料水に手をのばす機会が増えるのではないでしょうか。勿論それが悪いわけではないのですが,そればかりになると,どうしても塩分や脂質が過剰にならないかも時として心配になりますよね?そうした疑問に応えるべく,本講座を企画いたしました。
講師は昨年度に引き続き,母子保健課管理栄養士のお二方にご登壇願いました。大好評の試食も!今回はどのような講座となったのでしょうか?
今年度5回目の八千代台図書館・公民館合同主催講座は,昨年度大好評を博した食育講座の続編でもあります,「成長期のおやつについて考えよう~不足しがちな栄養素を補うおやつとは~」を開催いたしました。テーマの対象として想定した年齢層は,小学校高学年から中学生あたりまでの,自分でお小遣いを握りしめてコンビニエンスストアなどに出入りを始める年代の子でした。勿論当館の講座はいつもオールカマー。テーマに関心のある方のご参加も大歓迎です。
それはともかく,日ごろ子ども任せにすると,恐らく自然とスナック菓子や清涼飲料水に手をのばす機会が増えるのではないでしょうか。勿論それが悪いわけではないのですが,そればかりになると,どうしても塩分や脂質が過剰にならないかも時として心配になりますよね?そうした疑問に応えるべく,本講座を企画いたしました。
講師は昨年度に引き続き,母子保健課管理栄養士のお二方にご登壇願いました。大好評の試食も!今回はどのような講座となったのでしょうか?
講座の様子
おやつを好まないという方は勿論いらっしゃいますが,多くの方がご自分への日々のちょっとしたご褒美という形で,楽しみにしているのではないかと思います。
おやつを「間食」と言い換えることも多いと思いますが,本来の「間食」は,ご褒美というよりは,贅沢として,あるいは作業のエネルギー補給としての意味合いがありました。
日本の間食の歴史を紐解くと,日本の食事は1日2食であった時代の方がずっと長く,その中でも,古代~平安期にかけての間食は,比較的豊かな生活を送る貴族たちの贅沢品としての意味合いが強く,この時代の「菓子」は栗・柿・梨などの果物のことを指しました。現在も果物を水菓子と呼ぶのは,その名残です。
鎌倉時代には禅宗の伝来とともに,禅僧が朝食と夕食の間に摂る軽食の習慣として,「点心」を喫茶とともに伝え,僧たちのエネルギー補給の意味合いが強いとはいえ,ここに至って現在のおやつに近い役割が与えられたと言います。当時は羊の肉のスープを模した精進料理…羊羹のルーツ…などが食されました。
時代が下って江戸時代の元禄期には,照明の普及により,人の活動時間が増えたため,庶民の間でも,食事の回数が2回から3回へと変化してゆきました。そのため,当時の時間にして「八ツ時(やつどき)」(午後2時~4時頃,「おやつ」の由来)に摂る軽食として,団子や大福・煎餅などの安価な食べ物が屋台で販売され,労働の合間の活力源として一般化し,現在に至っているとのことです。(かなり大雑把な歴史の解説ではあります。)
間食が食事の合間のエネルギー補給という立ち位置であることは,現在も同じですが,同時に,間食がご褒美・楽しみ・午後の一息である等々,役割は人それぞれといったところでしょうか?ただ,例えばポテトチップスを,一袋まるまる一人で平らげてしまうと,塩分や油脂分等の量が,推奨される1日あたりの量を簡単に超えてしまいます。そのため,摂取する時間や量を決めることの重要性を,講師は強調されていました。
ただ,成長期の子は,生涯に渡って一番カロリーを必要とする時期でもあります。お腹を空かせて学校から帰宅することは,極めて自然なことなのです。なにかと問題にされがちな面もある間食ですが,野放図に喫食してしまうことが問題なのであり,間食を摂ること自体が悪いわけではありません。家庭内で取り決めをして,それを守られせることが重要だと言えるでしょう。
また,成長期に濃い目の味付けに慣れた子は,比較的生涯に渡ってその傾向が続き,中年期に至って生活習慣病を引き起こすリスクなどを抱えがちであることもおはなしがありました。
講師より簡単に調理できる間食のレシピを紹介いただき,当日は「高野豆腐のカレー蒸しパン」をご用意頂きました。参加者みなさんにも試食いただき,おいしいとご好評。カレーパンのような風味ですので,成長期の子も惣菜パン感覚で口にしてくれそうでした。その他「鬼っ子おにぎり」,「オートミールおやき」など,ユニークなメニューをご紹介いただきました。
講座は終始和やかな雰囲気で,質問もつぎつぎと出,講師が丁寧に解説されていたことが印象的でした。毎日「食育」と肩ひじ張らず,時折意識しながら間食を提供していくことが,親子で健康的な毎日を送る秘訣の一つであるのかもしれません。コーラやポテチを摂ることは悪ではありません。ただ,くれぐれも摂りすぎにはご注意を。
会場では図書館司書が選書した,関連のブックリストを配布させていただきました。
今回も昨年度の食育講座同様に,多くの好意的な評価を頂戴いたしました。参加者の皆さん,講師の上田さん,西川さん,スタッフの皆さん大変お疲れ様でした。次回も楽しくも役に立つ講座を企画していきたいと思います。
今後とも八千代台図書館・八千代台公民館をよろしくお願いいたします。
おやつを「間食」と言い換えることも多いと思いますが,本来の「間食」は,ご褒美というよりは,贅沢として,あるいは作業のエネルギー補給としての意味合いがありました。
日本の間食の歴史を紐解くと,日本の食事は1日2食であった時代の方がずっと長く,その中でも,古代~平安期にかけての間食は,比較的豊かな生活を送る貴族たちの贅沢品としての意味合いが強く,この時代の「菓子」は栗・柿・梨などの果物のことを指しました。現在も果物を水菓子と呼ぶのは,その名残です。
鎌倉時代には禅宗の伝来とともに,禅僧が朝食と夕食の間に摂る軽食の習慣として,「点心」を喫茶とともに伝え,僧たちのエネルギー補給の意味合いが強いとはいえ,ここに至って現在のおやつに近い役割が与えられたと言います。当時は羊の肉のスープを模した精進料理…羊羹のルーツ…などが食されました。
時代が下って江戸時代の元禄期には,照明の普及により,人の活動時間が増えたため,庶民の間でも,食事の回数が2回から3回へと変化してゆきました。そのため,当時の時間にして「八ツ時(やつどき)」(午後2時~4時頃,「おやつ」の由来)に摂る軽食として,団子や大福・煎餅などの安価な食べ物が屋台で販売され,労働の合間の活力源として一般化し,現在に至っているとのことです。(かなり大雑把な歴史の解説ではあります。)
間食が食事の合間のエネルギー補給という立ち位置であることは,現在も同じですが,同時に,間食がご褒美・楽しみ・午後の一息である等々,役割は人それぞれといったところでしょうか?ただ,例えばポテトチップスを,一袋まるまる一人で平らげてしまうと,塩分や油脂分等の量が,推奨される1日あたりの量を簡単に超えてしまいます。そのため,摂取する時間や量を決めることの重要性を,講師は強調されていました。
ただ,成長期の子は,生涯に渡って一番カロリーを必要とする時期でもあります。お腹を空かせて学校から帰宅することは,極めて自然なことなのです。なにかと問題にされがちな面もある間食ですが,野放図に喫食してしまうことが問題なのであり,間食を摂ること自体が悪いわけではありません。家庭内で取り決めをして,それを守られせることが重要だと言えるでしょう。
また,成長期に濃い目の味付けに慣れた子は,比較的生涯に渡ってその傾向が続き,中年期に至って生活習慣病を引き起こすリスクなどを抱えがちであることもおはなしがありました。
講師より簡単に調理できる間食のレシピを紹介いただき,当日は「高野豆腐のカレー蒸しパン」をご用意頂きました。参加者みなさんにも試食いただき,おいしいとご好評。カレーパンのような風味ですので,成長期の子も惣菜パン感覚で口にしてくれそうでした。その他「鬼っ子おにぎり」,「オートミールおやき」など,ユニークなメニューをご紹介いただきました。
講座は終始和やかな雰囲気で,質問もつぎつぎと出,講師が丁寧に解説されていたことが印象的でした。毎日「食育」と肩ひじ張らず,時折意識しながら間食を提供していくことが,親子で健康的な毎日を送る秘訣の一つであるのかもしれません。コーラやポテチを摂ることは悪ではありません。ただ,くれぐれも摂りすぎにはご注意を。
会場では図書館司書が選書した,関連のブックリストを配布させていただきました。
今回も昨年度の食育講座同様に,多くの好意的な評価を頂戴いたしました。参加者の皆さん,講師の上田さん,西川さん,スタッフの皆さん大変お疲れ様でした。次回も楽しくも役に立つ講座を企画していきたいと思います。
今後とも八千代台図書館・八千代台公民館をよろしくお願いいたします。




アンケートから(すべてご紹介できず,申し訳ありません。原文のまま掲載しております。)
・毎回食の大切さを伝えて頂き,忙しい日々でも子どもとの会話を本を通して食事を考える良い機会になると思う。今回,肥満度判定曲線(母子手帳以外ではなかなか難しい)が含まれていたことはとても良かった。これを学校の食育のときの子どもや親の手元に渡り考えてもらえるとさらに良いと思いました。
・試食して体験型の講座とても楽しかったです。お料理おいしかったです。子どもが野菜を食べないことも調理のアドバイスも頂けて心強かったです。
・成長期の子どもだけでなく,大人もあらためて食事&おやつが大事だと改めて気づかされました。人も良くと書いて食,頑張ってつくってみようと思います。
・普段あまり使わない食材(高野豆腐)も,使ってみようと思いました!!ありがとうございました。
・試食がとても参考になりました。
・オートミールを使ってお料理したいと思いました。
・オートミールを使ってみたいと思いました。
・手軽にできるおいしいレシピを紹介いただいて作ってみたいと思いました。どうもありがとうございました。
・栄養やおやつの作り方等教えていただけて良かったです。おやつもおいしかったです。
・試食して体験型の講座とても楽しかったです。お料理おいしかったです。子どもが野菜を食べないことも調理のアドバイスも頂けて心強かったです。
・成長期の子どもだけでなく,大人もあらためて食事&おやつが大事だと改めて気づかされました。人も良くと書いて食,頑張ってつくってみようと思います。
・普段あまり使わない食材(高野豆腐)も,使ってみようと思いました!!ありがとうございました。
・試食がとても参考になりました。
・オートミールを使ってお料理したいと思いました。
・オートミールを使ってみたいと思いました。
・手軽にできるおいしいレシピを紹介いただいて作ってみたいと思いました。どうもありがとうございました。
・栄養やおやつの作り方等教えていただけて良かったです。おやつもおいしかったです。
八千代台図書館がおススメする講座のポイント 「ポテトチップス」
世界最強の間食?ポテトチップス。味といい中毒性といい,よくも悪くもスナック菓子の代名詞と化しています。そんなポテトチップスの生まれは,料理人と客の意地の張り合いから始まりました。
舞台は1853年,アメリカニューヨーク州サラトガ・スプリングスの高級レストラン「ムーン・レイク・ハウス」。このレストランにある日,気難しい客(鉄道王コーネリアス・ヴァンダービルトという説もあるそうです)がフライドポテトを注文しましたが,「厚すぎる!」と何回も作り直しを命じます。頭にきた料理人ジョージ・クラムは,「これならどうだ!」といわんばかりにジャガイモを紙のように薄くスライスして揚げ,たっぷりの塩を振って出し,それはフォークでも刺せないほどカリカリです。要するに当てつけとして客を困らせる算段であったのですが,何ということでしょう,逆に客はその食感に大喜びし,「サラトガ・チップス」として瞬く間に評判になったそうです…というくだりは有名なエピソードではありますが,実は諸説ありというところが本当のようで,ポテトチップス自体はもっと以前にイギリスのレシピ本に紹介されていたともいいますし,それ以外のエピソードも紹介されており,ルーツはひとつではないようです。
いずれにしても,今でもなお,世界中で愛され続けているポテトチップス,米英仏の国民の8割以上が定期的に食しているというデータもあるようです。ポテチの味には魔力があり,ポテチには脳を快楽状態(理由は調味料の黄金比率とも,パリッという音にあるとも)にするから,「やめられない,止まらない」の状態になるという研究もあるそうです。
しかしながら,ポテトチップスは高エネルギー・低栄養と言われ,カロリーは一袋あたり330KCalほど。小学生1食分のエネルギーに迫ります。その割にはビタミンやたんぱく質はほとんど含まれません。また,講師のおはなしにもありましたが,強い塩分と人工的なフレーバーに慣れてしまうと,素材本来の味を感じにくくなるという弊害も指摘されています。
おいしいポテトチップスですが,上手く付き合うには多少の自重も必要と言えそうで,その功罪をよく理解の上で,これからも楽しみたいものですね。
舞台は1853年,アメリカニューヨーク州サラトガ・スプリングスの高級レストラン「ムーン・レイク・ハウス」。このレストランにある日,気難しい客(鉄道王コーネリアス・ヴァンダービルトという説もあるそうです)がフライドポテトを注文しましたが,「厚すぎる!」と何回も作り直しを命じます。頭にきた料理人ジョージ・クラムは,「これならどうだ!」といわんばかりにジャガイモを紙のように薄くスライスして揚げ,たっぷりの塩を振って出し,それはフォークでも刺せないほどカリカリです。要するに当てつけとして客を困らせる算段であったのですが,何ということでしょう,逆に客はその食感に大喜びし,「サラトガ・チップス」として瞬く間に評判になったそうです…というくだりは有名なエピソードではありますが,実は諸説ありというところが本当のようで,ポテトチップス自体はもっと以前にイギリスのレシピ本に紹介されていたともいいますし,それ以外のエピソードも紹介されており,ルーツはひとつではないようです。
いずれにしても,今でもなお,世界中で愛され続けているポテトチップス,米英仏の国民の8割以上が定期的に食しているというデータもあるようです。ポテチの味には魔力があり,ポテチには脳を快楽状態(理由は調味料の黄金比率とも,パリッという音にあるとも)にするから,「やめられない,止まらない」の状態になるという研究もあるそうです。
しかしながら,ポテトチップスは高エネルギー・低栄養と言われ,カロリーは一袋あたり330KCalほど。小学生1食分のエネルギーに迫ります。その割にはビタミンやたんぱく質はほとんど含まれません。また,講師のおはなしにもありましたが,強い塩分と人工的なフレーバーに慣れてしまうと,素材本来の味を感じにくくなるという弊害も指摘されています。
おいしいポテトチップスですが,上手く付き合うには多少の自重も必要と言えそうで,その功罪をよく理解の上で,これからも楽しみたいものですね。
(今回の記事作成にあたり,『人間力を高める食育・卓育入門』(根岸宏邦・NPO法人食空間コーディネート協会/編著 MCメディカ出版 2014年),『子育てハッピーアドバイス 笑顔いっぱい食育の巻』(松成容子・明橋大二/著 1万年堂出版 2014年),『子どもの味覚を育てる』(ジャック・ピュイゼ/著 CCCメディアハウス 2017年)等資料ほか,国立大学法人奈良女子大学HP『平安時代の菓子』,カルビー株式会社HP『ポテトチップスの由来は?』などを参考に作成しました。 )




