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木造釈迦如来立像(千葉県指定文化財)

ページID:0004839 更新日:2023年8月17日更新 印刷ページ表示

木造釈迦如来立像(千葉県指定文化財)  村上の正覚院(八千代市村上1530-1)にあるこの仏像は、京都嵯峨にある清凉寺のものをモデルにして作られたもので清凉寺式と呼ばれています。
 清凉寺式の釈迦像は、10世紀末、宋に行ったちょう然という僧が持ち帰った仏像をまねたものと言われています。平安時代末期から鎌倉時代にかけて流行したもので、全国でも100躯あまりあり、県内には他に茂原市永興寺にしかありません。

 像の高さは166センチでカヤの木で彫られています。構造は全体を前後にわけて接ぎ合わせ,内部をえぐり空洞にしています。干し割れや、重量の軽減のために行われています。これらは寄木造りという一つの技法です。

 この像の特徴は、頭部にある螺髪(まるまった髪の毛)が渦を巻く縄目状にしていること、また,衣服は如来が用いる納衣を両肩を通して、首もとまで覆った姿で表現していることです。衣の文様は胸から足元まで左右対称に細かな波紋を刻んでいます。
手と指の形を印相といい、右手は上に上げ、掌を前に出す施無畏印といい、人々の不安を除くことを表し、左手は下げて掌を前に出す与願印で願いをかなえることを意味しています。

 胎内には木造の仏舎利塔や修理銘札などが入っていて、天文15年(1546)と延宝2年(1674)の二度にわたり修理したことが分かりました。作られた年代は鎌倉時代後期と考えられ、約700年程昔になります。

 当像は秘仏のため普段は見ることができませんが,年に一度4月の花祭りの際にその姿を見ることができます。

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