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令和7年度施政方針・予算編成と規模・重点施策の概要(市議会令和7年第1回定例会)

ページID:0060674 更新日:2025年2月19日更新 印刷ページ表示

施政方針

 私が市長に就任してから,早いもので7年8か月が経過し,間もなく2期目の任期満了を迎えようとしております。1期目も含めたこれまでの間,様々な行政課題の解決や公約の実現に向け,真摯に,誠実に市政運営に当たってまいりました。

 まずは,議員の皆様をはじめとする,関係する方々の御理解と御協力を賜りましたことに深く感謝を申し上げます。

 さて,昨年は八千代ふるさと親子祭が第50回を迎え,八千代市の「八」にちなみ史上最大規模の8,888発の打ち上げ花火により夜空が彩られました。そのほか,スポーツ交流を通じて長きにわたり友好を深めてきた北海道釧路市との友好都市協定が締結されるなど,本市にとって大きな節目の年となりました。

 また,パリ2024オリンピックにおいては角田選手が金メダルと銀メダル,安楽選手が銀メダルを獲得し,八千代市初となる祝賀パレードなどの開催もあり大いに盛り上がりを見せました。

 さらに,4年ぶりとなる八千代こども親善大使のバンコク都への派遣,子ども子育て支援複合施設「ハルモニア」のオープンなど,明るい話題が続いた1年となりました。

 その一方で,我が国の経済状況は,緩やかな回復基調が続くことが期待されるものの,海外景気の下振れリスクや,物価上昇等が懸念材料として挙げられております。

 本市においては,これまで物価高騰の影響を受ける市民や市内事業者の皆様に対し,国の交付金を活用した支援策を実施してまいりましたが,引き続き,国の経済対策に呼応した迅速かつ適切な支援に努めてまいります。

 さて,本年は,本市のまちづくりの最上位計画である第5次総合計画の後半部分である後期基本計画がスタートいたします。昭和42年の市制施行当時,4万人ほどだった人口は,鉄道沿線を中心に都市化が進んだ結果,本年1月末現在では約20万6千人となっており,日本の総人口が減少局面にある中で,本市の人口は増加傾向で推移し続けておりますが,本市も令和11年をピークとして緩やかに人口が減少していく見込みとなっております。

 また,気候変動により激甚化する自然災害や長引く物価高騰,デジタル化の急速な進展など,社会全体を取り巻く環境が大きく変化する中において,これまで以上に安心・安全に暮らせるまちづくりが必要とされています。

 そこで,本計画の策定にあたっては,前期基本計画策定後に生じた,人口構造の変化や公共施設の老朽化,自然災害への対応などの課題に加え,コロナ禍からの社会経済活動の正常化,さらにはSDGsやDXの推進,環境に配慮したカーボンニュートラルの実現などをはじめとする時代の潮流への対応など,新たな行政課題に対応するべく,策定を進めているところでございます。

 本市が目指す将来都市像「人がつながり 未来につなぐ 緑豊かな 笑顔あふれるまち やちよ」の実現に向けた各施策をSDGsの理念に基づいて推進するとともに,市民の皆様が日々の生活に幸せを実感できるウェルビーイングなまちづくりを目指してまいりたいと考えております。

 なお,令和7年度予算案の具体的な施策については,後ほど重点施策の概要の中で御説明申し上げますが,私の公約の一つでもある,子ども・子育てに関する施策として,引き続き,保育園や学童保育所等の定員拡充や,保育士及び幼稚園教諭の処遇改善などの事業を展開していくほか,西八千代地区の児童数の増加に対応するため,みどりが丘小学校分離新設校を建設し,すべての子どもが健やかに育ち,誰もが子育てしたいと思うまちづくりに努めてまいります。

 そのほか,市役所の新庁舎整備につきましては,令和9年度中の完成を目指して実施設計業務を進めており,令和7年度には総合評価落札方式による工事発注を行う予定となっております。

 また,防災道の駅やちよ・八千代ふるさとステーションのリニューアルにつきましては,令和8年度のオープンを目指しております。

 農・遊び・防災の3要素を兼ね備えた『行ってみよう!』と思う道の駅を目指し,農産物直売や,体験農場等の取組に加え,新川及び新川千本桜等の観光資源との連携を図りながら,さらなる賑わいの創出等を図ってまいります。

 今後も,八千代市が「住みたい,住み続けたい」と思っていただけるまちであり続けるために,市民の皆様の声にしっかりと耳を傾け,市政運営に全身全霊を尽くしてまいります。

予算編成と規模

 令和7年度予算編成に当たりましては,国の動向と地方財政の課題をとらえながら,市財政の現状と課題を分析し,予算編成方針を発出いたしました。

 その中においては,市税収入の大幅な増収は見込めない一方,社会保障関係経費や公共施設等の改修・更新など避けることのできない財政需要の増加が見込まれ,また,現下の労務単価や資材価格の高止まりの影響についても長期化が懸念されることから,さらなる経常的経費の縮減を講じない限り,経常収支比率の上昇は避けられず,投資的経費や新規事業に取り組む財源を確保することが困難な状況となっております。

 このことから,将来を見据えた持続可能な財政運営を進めながら,総合計画に掲げる将来都市像の実現に向けた施策を推進するため,限られた財源を効率的・効果的に配分し,「最少の経費で最大の効果」を挙げるべく,全ての事業について緊急性や必要性,費用対効果を充分に検証した上で見直しに取り組むとともに,5月に任期満了に伴う市長選挙が予定されていることから,当初予算に計上しないと事業実施に支障のある経費を中心に計上する「骨格予算」とすることといたしまして,次の基本的方針に基づき予算編成を行いました。

 まず,一つ目は,「市民の安心・安全への対応」として,災害に備えた防災・減災への対策,待機児童対策を主とした子育て支援策,長期的視点に立ち安全性や機能を確保する公共施設の老朽化対策など,市民の安心・安全に関する行政課題に対応するための経費について,優先度を考慮し,適切に予算要求するとともに,公共施設の老朽化対策に当たっては,「公共施設等総合管理計画」及び「公共施設等個別施設計画」の趣旨に則り,公共施設の再配置,統廃合を含めた全体最適化を図ることなどを挙げております。

 二つ目は,「財政健全化への対応」として,歳入に見合った歳出とする原則のもと,行政サービスのあり方を再検討し,義務的経費を含め,対象事業の重点化・効率化を図るため,事業の統廃合も視野に入れた大胆な見直しを積極的に図ることなどを挙げております。

 三つ目は,「総合計画等の着実な推進」として,令和7年度は,「第5次総合計画後期基本計画」の初年度となることから,基本構想の実現に向け,同計画に定める施策を効果的に実施すること,併せて所管部局で策定した各種計画に掲げた施策を着実に推進するとともに,推進に当たっては,その実施時期や内容,優先度,市民ニーズ等を検証し,財政状況等を勘案した上で,事業の見直し等も検討することとし,実施中の事業であっても経費の節減に努めた予算要求とすることなどを挙げております。

 四つ目は,「効率的な執行体制の確立と職員の能力・資質の向上」として,社会情勢の変化や多様化する市民ニーズ等,新たな行政課題に迅速かつ柔軟に対応するため,組織体制の見直しや適正な定員管理に努め,簡素で効率的な執行体制を確立するとともに,労働力人口の減少に伴い職員の確保が困難となっていることなどから,限られた人的資源で質の高い行政サービスを提供するため,AI・RPAの活用による業務効率化,働きやすい職場環境の構築に努め,生産性の向上,働き方改革を推進することなどを挙げ,予算編成を行ったところでございます。

 一般会計の歳入・歳出について前年度と比較した概要を申し上げますと,歳入では,自主財源において,市税で個人市民税の定額減税の終了等に伴い増を見込んだこと,繰入金で財政調整基金繰入金や市債管理基金繰入金が増となったほか,諸収入でデジタル基盤改革支援補助金の増を見込んだことなどにより増額となっております。

 また,依存財源においても,市債で防災道の駅やちよ整備事業債や小学校施設整備事業債で増を見込んだほか,国庫支出金で児童手当負担金や物価高騰対応重点支援地方創生臨時交付金などで増となったことなどにより増額となっております。

 一方,歳出では,一般職員や会計年度任用職員の人件費,児童手当支給事業や民間保育園運営事業などの扶助費,基幹情報システム管理事業やコンピュータ教育事業などの物件費,給付金・定額減税一体支援事業(給付金分)などの補助費等,防災道の駅やちよ整備事業や小学校施設整備事業などの普通建設事業費などで増額となっております。

 その結果,令和7年度当初予算の規模は,一般会計では,833億8,000万円で,令和6年度当初予算と比較いたしますと,98億1,700万円,13.3%の増となり,本市の当初予算の規模といたしましては,令和6年度に引き続き過去最大となったところでございます。

 特別会計については,総額348億8,736万2千円で,前年度比0.8%の減となっております。

 公営企業会計については,水道事業会計と公共下水道事業会計の合計は119億675万2千円で,前年度比3.8%の減となっております。

 なお,一般会計,特別会計,公営企業会計を合わせた市全体の予算規模は,前年度比7.5%増の1,301億7,411万4千円となっております。

重点施策の概要

 令和7年度の重点施策の概要について,第5次総合計画の将来都市像実現のための5つの柱に沿って主な事業を申し上げます。

 1つ目の柱である「ともに支え合い健やかでいきいきと過ごせるまちづくり」では,教育・保育環境に関する施策といたしまして,自宅から遠距離にある幼稚園を利用しながら就労できる環境を整えるため,送迎支援及び預かり保育を提供する送迎保育ステーションの運営を行うとともに,保育所等の待機児童解消に向けて,必要な受け皿を確保するため,小規模保育事業所の新設に対する補助を行ってまいります。また,保育士・幼稚園教諭の確保及び離職防止を図るため,保育士の処遇改善を実施する民間保育園等及び幼稚園教諭の処遇改善を実施する民間幼稚園に対する補助を引き続き行ってまいります。

 子育て環境に関する施策といたしまして,病児・病後児保育事業を実施する施設の開設者に対し,実施施設の改修等に要する経費を新たに補助するとともに,学童保育の待機児童解消に向けて,八千代台小学校及びみどりが丘小学校分離新設校の敷地内に学童保育所の新設を進めてまいります。

 また,新規事業として,出産後間もない時期の母親の心身の回復や健康保持,産後うつの予防を図るために健康診査を実施し,産後も安心して子育てができるように必要な支援を行ってまいります。

 地域共生に関する施策といたしまして,新たに生活困窮世帯の子どもを対象に,学習意欲の向上,社会性の育成,将来設計の支援を実施し,安心して過ごせる居場所づくりを行ってまいります。また,総合的・専門的な相談支援を実施するとともに関係機関等との連携を強化し,地域の障害者等に対する支援体制の充実を図ってまいります。

 さらに,地域共生社会の実現に向け,新規事業として,様々な分野の地域資源に関する情報を一元化し,市ホームページ等を通じて市民や支援機関に情報提供を行うことで,社会参加や助け合い活動を促進するとともに,関係機関との連携強化を図ってまいります。

 2つ目の柱である「豊かな心と文化を育むまちづくり」では,義務教育に関する施策といたしまして,西八千代地区の児童数の増加に対応するため,みどりが丘小学校分離新設校の建設を進めてまいります。また,学校施設の長寿命化を図るため,大和田小学校長寿命化改修工事を行うとともに村上小学校長寿命化改修工事の実施設計を行います。さらに,新しい教育ネットワークシステムを導入することで,児童生徒の情報活用能力の更なる育成や校務の効率化,教職員の事務負担の軽減など,教育DXを推進してまいります。

 スポーツ・レクリエーションに関する施策といたしまして,市民体育館の長寿命化を図るため,主体育室屋根及び天井の改修,空調・音響設備の交換,柔道場・剣道場等の改修工事を行ってまいります。

 3つ目の柱である「安心・安全に暮らせるまちづくり」では,防災・減災に関する施策といたしまして,避難所等,防災拠点となる小中学校等へ整備されている防災設備等の適切な維持管理及び備蓄品等の整備を行ってまいります。また,新規事業として,大規模盛土造成地のうち,擁壁や周辺道路等に変状が見られる箇所について安全性把握調査を行ってまいります。

 消防に関する施策といたしまして,新たに中央消防署配備の支援車,東消防署配備の高規格救急自動車及び東消防署勝田台分署配備の水槽付消防ポンプ自動車を更新配備してまいります。

 交通安全に関する施策といたしまして,交通事故のない安全な生活を確保するため,道路照明灯,防護柵,区画線,反射鏡,道路標識等の交通安全施設の整備及び維持管理を行うとともに,バリアフリー等を考慮し,各施設への安全で快適なアクセスを充実するため,歩行支援施設の整備を行ってまいります。

 4つ目の柱である「快適で環境にやさしいまちづくり」では,公園・緑地に関する施策といたしまして,緑が丘西地区に南部近隣公園を整備してまいります。

 総合交通に関する施策といたしまして,東葉高速鉄道株式会社への経営支援として,国・千葉県・船橋市・八千代市による利子補給を実施するほか,耐震対策事業に対して引き続き補助を行ってまいります。

 道路環境に関する施策といたしまして,市道の道路機能を確保するため,道路の維持補修並びに橋梁・横断歩道橋の長寿命化及び耐震化を推進するに当たり,維持管理コストの縮減を図りつつ,効率的な整備・維持補修等を実施してまいります。

 自然環境に関する施策といたしまして,家庭における地球温暖化対策の推進に加え電力の強靭化を図るため,定置用リチウムイオン蓄電システム,家庭用燃料電池システムなどの住宅用設備等を導入する者に対し補助を行ってまいります。

 一般廃棄物に関する施策といたしまして,新規事業として,清掃センターの粗大ごみ処理施設の基幹的設備改良工事を行うための発注仕様書を作成するとともに,引き続き,浸出水処理施設の基幹的設備改良工事を行ってまいります。

 5つ目の柱である「産業が元気なまちづくり」では,農業振興に関する施策といたしまして,防災施設の強化整備及び平常時の活性化,賑わいの創出を図るため,新規事業として,防災道の駅やちよ・八千代ふるさとステーションのリニューアル工事を行ってまいります。

 商業に関する施策といたしまして,中小企業者の負担を軽減するため,利子補給を行ってまいります。また,市の観光及び産業の振興に資することを目的として,八千代ふるさと親子祭,八千代どーんと祭及び源右衛門祭の実施に係る経費に対し補助を行ってまいります。

 最後に「計画の推進のために」では,効率的な行政運営の確立に関する施策といたしまして,業務の効率化及びペーパーレス化を図るため,公文書の作成から保存,廃棄,移管までを文書管理システム及び電子決裁システムにより一貫して電子的に管理してまいります。

 公共施設等の一体的なマネジメントの推進に関する施策といたしまして,施設の適正管理及び事務量の低減を図るため,公共施設の点検・保守等を包括的に管理してまいります。また,新庁舎建設工事実施設計に基づき,建設工事を行ってまいります。

 スマート自治体の推進に関する施策といたしまして,文書の下書き作成や添削,企画のアイデア出し等を行い,業務時間の削減を図るため,新たに生成AIサービスを導入してまいります。

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