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「八千代市財政運営の基本的計画」は,平成26年度決算において,経常収支比率の上昇による財政硬直化や積立金残高の減少などが進行していたことを踏まえ,持続可能な財政運営を行いつつ,総合計画に掲げられた事業を着実に推進させるべく,中長期財政収支見通しをもとに目標とすべき財政指標を定め,職員一丸となって財政健全化に取り組んでいくための指針として,平成28年2月に策定されたものです。
その後,令和3年度を初年度とする「八千代市第5次総合計画」との整合を図るため,令和3年3月に本計画の改訂を行い,計画期間を令和10年度までとし,中長期財政収支見通し,財政目標,目標達成に向けた取組み等についても見直しを行いました。
令和6年度現在,本市の財政状況は令和3年3月の改訂時と比較して公債費負担比率,市債残高に改善がみられるものの,財政調整基金においては十分な醸成が進んでいるとは言えない状況であり,少子高齢化の進展等に伴う扶助費の増加や公債費の高止まり等を要因とした経常経費の上昇に歯止めをかけることができず,近年の資材価格・労務単価上昇に伴う物件費の増加など,経常収支比率の上昇による財政硬直化が引き続き進行している状況となっています。また,公共施設の老朽化対策等に伴う工事費についても,この資材価格・労務単価の上昇に大きく影響を受けている状況です。
この度,計画期間の中間年度である令和6年度末を迎えることから,近年の財政状況の分析をふまえて,中長期財政収支見通し,目標達成に向けた取組み等について見直しを図り,計画の改訂を行いました。改訂にあたっては,基本的な考え方や構成は現行どおりとし,中長期財政収支の見通しの推計期間と策定後のデータを踏まえた資料の改訂,財政目標の修正等を行いました。
主な改訂のポイントについては,下記のリンクをご参照ください。
令和3年3月改訂(見直し前の計画)時については,下記のリンクをご参照ください。
八千代市財政運営の基本的計画(平成28年度~令和10年度)には、持続可能な財政運営の確立に向け、限られた財源を効果的・効率的に配分し、計画的に事業を実施していくための基礎となる中長期財政収支見通しを掲載しています。
最新の情報をもとに年2回(決算確定後・当初予算成立後)のローリング(見直し)を行い、予算編成の際の基礎資料等として活用していくほか、ホームページで公表を行うことで、財政運営の透明性を図っていきます。