本文
消防は、消防本部と消防署、消防団の3つからできています。これは、消防組織法という法律があり、その法律には市町村は消防事務を行うために、消防本部、消防署または、消防団を設けなければならないと定められています。
八千代市の消防本部には、消防総務課・予防課・警防課の3つの課が置かれています。
消防総務課では、消防業務の総合的な企画や消防の組織、職員の人事に関することや、消防の予算や決算など財務に関する事務を行っています。
予防課では、普段から火災の発生を防ぐための仕事をしています。そして、危険物(ガソリンや灯油など)を取り扱っている施設や工場、ガソリンスタンドなどを定期的に見回って、火災や事故を起さないように注意したりする仕事をしています。
また、人がたくさん集まる建物(ショッピングセンターや映画館など)が安全に、きちんと管理されているのか、検査や指導も行っています。
警防課では、消防署で必要な消防自動車、救急自動車などの車両や、消防資機材の整備、災害活動をすばやく行えるよう出動計画を考えたり、消火栓や防火水そうを効率よく配置する計画を立てる仕事をしています。また、地域の病院や医師とスムーズに連携がとれるような事務も行っています。
製造中の消防自動車
できあがる前の検査
できあがった消防自動車
八千代市内には、中央消防署・東消防署の2つの消防署と八千代台分署・睦分署・勝田台分署の3つの分署があります。
消防署の仕事は、大きく分けて消火・救急・救助の3つに分けられます。
勤務時間は、朝8時20分から翌朝の8時30分までの約24時間です。
消防署では、災害活動をすばやく行えるよう、消防車両や資機材を毎日点検し、これらを早く安全に使えるよるよう訓練をしています。また、災害活動の合間に水利調査も行っています。これは、消火栓や防火水そうが、もしものときに正しく使えるか点検を行うことです。
そのほか、火災がおきた場所の、出火原因をくわしく調べる仕事もします。これは、同じ原因で火災がおこらないよう今後に役立てるためです。
火事が発生したら、いち早く火事現場に向かい、すばやく消火活動を行います。消火の仕事で大切なのは、今以上に火事が大きくならないようにすることです。そして、逃げ遅れた人がいたら助け出す仕事もします。
※画像提供はTFD119COM
救急自動車で、けが人や急病人を早く病院などへ運ぶ仕事です。運ばれる人が今以上に悪くならないように応急手当をして運びます。
救急隊の中には、救急救命士という資格を持った救急隊員がいます。
救急救命士は、けが人や急病人を病院へ運ぶだけではなく、心臓や呼吸が止まった人に病院の医師でなければ行ってはいけない「人の命にかかわる手当て」を、医師と連絡をとりながら、医師の指示に従って処置をする仕事をしています。
救助隊は、特別な教育を受けた隊員によって編成されており、火事で逃げ遅れた人を探して救出したり、交通事故で自動車にはさまれた人や工事現場などで機械にはさまれた人を助け出す仕事をしています。救助隊員は、どのような災害現場でも、安全に救助するスペシャリストです。
八千代市には、団本部・3方面隊・13分団が組織され、現在約290名の消防団員が活躍しています。
消防団は、普段、他の仕事を持ちながら、「自分たちのまちは自分たちで守る」というボランティア精神に基づき、地域の安全と安心を守るために活躍している人たちです。いざとなったら、消防署に協力し災害対応(活動)をしています。
そのほか、応急手当を広くみんなに教えたり、住宅から火事を出さないよう指導したり、特別警戒、広報活動などにも力を入れています。