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「消防」という仕事において、全国の消防吏員に占める女性消防吏員の割合はまだまだ少なく(令和4年4月1日現在約3.4%)、男性の仕事というイメージが強い職業です。しかしながら、近年では住民サービスの向上などの観点から更なる活躍が期待されており、全国的に女性消防吏員の活躍が推進しています。
八千代市消防本部では、現在9名の女性消防吏員が消防隊、救急隊などの現場活動や各課における本部事務といった様々な舞台で活躍しています。また昨年には、八千代台分署にも新たに女性専用ブースを設置し、現在は、中央消防署・東消防署・八千代台分署の2署1分署に女性専用ブースが整備され、女性消防吏員の採用に向けて積極的に取り組んでいます。
女性消防吏員の活躍の場が広がってきていることはもちろん、産休、育休のほかにも女性が働きやすい制度や環境が整備され、ソフト・ハード両面で女性消防吏員も働きやすい職場です。
このページをご覧になった皆さんに,より女性消防吏員の存在を身近に感じて興味をもって頂ければ幸いです。
※消防吏員とは・・・階級を有し、消火・救急・救助・査察などの業務を行う者で、法律上の正式な身分呼称です。
八千代市消防本部では、近年女性消防吏員の採用を積極的に行い、現在9人の女性消防吏員が活躍をしています。(令和6年4月1日時点)
今回は様々な分野で活躍をする女性消防吏員の皆さんにそれぞれこんな質問をしてみました!
※配属の内訳・・・本部事務職員2名(予防課1名、警防課1名)
消防隊員4名(中央消防署2名、東消防署2名)
救急隊員3名(東消防署1名、八千代台分署2名)
女性消防士ってどんな人?普段の様子やプライベートなどを聞いてみました!
八千代市消防本部の職員の中で約95%占める男性職員に、数少ない女性職員に対してどのような印象を持っているのか聞いてみました!
八千代市消防本部では隔日勤務と毎日勤務の2つの勤務形態があります。
隔日勤務は24時間を消防署で過ごします。勤務時間は15時間30分(毎日勤務2日分)となっており、休憩時間や仮眠時間はありますが、災害等があれば24時間いつでも出動できるようにしています。出動がない時間は、事務処理、訓練、消火栓調査、小中学生などへの指導や建物の防火設備等の確認をする立入検査など多くの業務を行っています。
毎日勤務は主に本部事務の業務をします。現場に出て活動をする隔日勤務とは違い、職員の採用に関する事務や施設の管理、車両の更新や整備の管理、火災を未然に防ぐための防火指導や消火に欠かせない消火栓の管理など、その他多くの業務を行っています。
※隔日勤務(2交代制)とは・・・職員が2班に分かれて当番非番の順序で交代に勤務します。
中央消防署の女性専用ブースを紹介します!
女性専用ブースは施錠管理されており、プライバシー保護がしっかりと行われているほか、1つのブース内に仮眠室(個室)、浴室、トイレ、洗面所等が完備され働きやすい環境が整っています。
【女性専用ブース内観】
【女性専用洗面所】
【女性専用仮眠室(個室)】
八千代市消防本部では、令和4年5月に『八千代市消防本部および消防署女性活躍推進検討委員会』が設置され、活動が始まりました。
委員会の参加は女性消防吏員がメインとし、マタニティ制服の導入についてやそれぞれの職場や働き方への意見交換をするなど、女性にとってもより働きやすい環境づくりを目指して活動しています。
令和5年2月11日には、東京都で開催された総務省消防庁が主催する、女子学生向け消防職業体験イベントに参加するなど、広報活動等も積極的に行っています。
令和6年2月22日に消防本部にて職員課保健師の方を講師としてお招きし,「性と生殖に関する健康と権利」研修会を開催しました。女性特有の健康状態や特別休暇(生理休暇)について職員間での認識の共有を図るため,各消防署の消防職員もリモートで参加しました。
また,保健師,男女共同参画センターの方々と女性消防職員で座談会を行い,職場における女性消防職員の環境について話をすることが出来ました。
消防という仕事に興味がある方へ、私たち現役女性消防士がよく聞かれることや実際に不安だったことについて答えます!
自信が無くても大丈夫です!学生時代部活をやっていなかった職員もいますが、採用されてから半年間入校する消防学校や、日々の勤務を通して、必要な体力を身に着けることができます。
配属後も、非番日や休みの日を利用してジムに通ったり、各自でランニングや筋トレを行うなどして体力の向上に努めています。また周りの先輩方も快くサポートしてくれるので安心してください!
もちろんたくさんあります!
消防の仕事はとても幅広く、災害現場や救急現場では、男性職員では難しい女性や小さな子供の対応をスムーズに行うことが出来たり、「女性で安心した」との声を頂けたりすることがあります。
まだまだ女性は少ないので、活躍できるのか心配になる部分もあるかと思いますが、その分女性職員として初めてのことにチャレンジしたりと自分で活躍の場を広げることができます!
制限はありません。ただし、心身ともに健康で職務を遂行する上で支障のない身体・体力状況であることであることなどが必要です。
居住地などに決まりはありませんが、国籍や年齢等に制限があります。詳しくは消防総務課へ問い合わせください。
採用後は、4月から消防本部や市役所などで、約1か月半の新規採用職員研修を行います(毎日勤務)。その後、それぞれの配属先に移って、各所属で訓練や現場活動や事務などを行います。
また、消防学校の初任科課程に半年間入校し、他の市町村の新規採用職員の仲間たちと基礎的な知識、技術を身に着けます。消防学校には女性も多くいるので、乗り切れるか不安という方もいるかと思いますが、助け合いながらかけがえのない仲間を作ることができます!!
初めは、緊張があったり慣れないことばかりで大変だと感じるかもしれませんが、隔日勤務の時には自宅より多くの時間を職場で過ごすことになるので、上司や同僚と一緒に訓練や仕事をするにつれて徐々に勤務がしやすくなると思います。
災害現場では1人ではなく隊(チーム)で活動するので、現場や訓練には全力で真剣に目標に向かって一致協力をします。
その一方で、食事を作る時間や休憩時間等ではとても気さくに積極的にコミュニケーションをとってくれる職員が多く、メリハリがあって和やかな職場です。
悩み事などがあるときも女性の先輩はもちろん親身になってくれる職員がたくさんいるので気軽に相談できます。
また、女性専用施設もプライバシーがしっかり守られているので安心して勤務ができます!
皆さんと一緒に勤務ができる日を心よりお待ちしてます!!
総務省消防庁が運営する、全国の女性消防吏員の採用・活躍を推進するためのポータルサイトです。
総務省消防庁 女性消防吏員の活躍推進のためのポータルサイト<外部リンク>
本市では、特定事業主行動計画を策定し、計画を推進してきました。また、女性活躍推進法の制定に伴い、女性職員の活躍推進プランを策定、推進しています。